「李炯麒が芸能人を脅迫した」という誤情報がインターネット上に拡散された事件について

Twitterでのなりすましアカウント事件を発端とした、誤情報拡散とその対処について。

1-II、事件の経緯について

【前の記事:I、名誉毀損誤情報拡散の状況について】

 

【発端となった「Twitterなりすましアカウントによる脅迫ツイート事件」についてその2】

 

 私、李 炯麒はSNSである「Twitter」にて、実名と国籍、自らのルーツを明らかにした状態で、実社会での友人知人、またTwitterを通じて知り合った友人、知人たちと情報交換等を繰り返し親交を深めておりました。

 

しかし、Twitterの利用を開始してまもなく、見知らぬ人たちからの人種差別的内容を含むリプライ、メンションに悩まされるようになりました。

 

出自を理由に人種差別的な言葉を投げつけられる事は、正しいこととは思えず、受け入れる事は出来ないため、時には反論し、更なる罵倒を返されというような事が少なからずありました。

 

それでもたくさんの方と交流する事はとても有意義なものであり、私にとっては実社会での繋がりに等しい、価値のあるものと感じていました。

 

日常的に届けられる人種差別的な誹謗中傷には、時にはきちんと対応し、時には看過し、それでもなんとか過ごしておりましたが、先日、にわかに耐え難い事態が発生いたしました。

 

私に恨みを抱いた何者かによって

 

「@Re_hyonggest」

(※名前に私の実名である「李 炯麒 リ ヒョンギ」、プロフィール欄には「@hyonggiの別アカウントである」と記載。 現在は他ユーザーによる違反報告によって削除済み)

 

 

という私の実名を悪用した「なりすましアカウント」が作られました。

そして、2013年4月14日の午後6時頃、その「なりすましアカウント」から「Sさん(仮名)」「Yさん(仮名)」の二名に対して

 

「あなた最低だね。殺すよ、レイシスト(Sさんに対して)」

     ※「レイシスト」は「人種差別主義者」の意※

 

「もう許さないよ。本アカのブロック解いて謝りなさい。謝らないなら殺すよ。(Yさんに対して)」

 という「殺害予告ツイート」がなされました。

 

・・・ここで一旦、この「Sさん」と「Yさん」という人物について、説明させていただきます。

この二人は、日常的に在日韓国、朝鮮人に対して非常に攻撃的かつ人種差別的であると思われるツイートを繰り返している人たちです。

 

【Sさん】フォロワー数5000人以上。韓国人、朝鮮人を「朝鮮糞食い人種」と呼ぶ等。 

【Yさん】フォロワー数4000人以上。在日外国人アカウントに対して過激な行為を繰り返す一部で有名なアカウント。

 

 この二人の説明はここまでして、本題に戻ります。

 

・・・この「なりすましアカウントによる殺害予告ツイート」を受けたSさんが、自身の5000人を超す数のフォロワーに向けて、「李 炯麒から殺害予告を受けた」と報告する形で、

 

「拡散・コリアンミニチンコから殺人予告来ました(*・Θ・*)ノ @Re_hyonggest あなた最低だね。殺すよ、レイシスト。」

 

というツイートをしました。

そして、それを受けとったSさんのフォロワーたちによって、私の実名と共に誤った情報が拡散される形になってしまいました。

 

拡散される過程で、私を警察に通報したというようなツイートも少なからず見受けられました。

 

この状況を憂慮した私の友人や知人達によって、Sさんへの説明が為されましたが、聞き入れられず、名誉毀損誤情報の拡散は、止まる事はありませんでした。

 

私は「殺害予告」という非常に悪質な行為が、自分の身に覚えがないにもかかわらず事実として、私の実名と共に拡散されていくことに恐怖を覚え、2013年4月14日の夜に、県警のインターネットサイバー犯罪対策のwebサイトに記載されていた電話番号に電話相談をしました。

 

そこで、警察署の生活安全課への相談を勧められました。

 

なりすましアカウントによる書き込みがされた翌日である2013年4月15日、午後3時ごろに地元の警察署に、準備した資料を持って相談に行きました。

 

こういった用件で警察署に足を運んだのは、生まれて初めての経験でしたので、経緯の説明もなかなかうまく出来ませんでした。

相談にのっていただいた警察官の方も、あまりこういった事に詳しくないとのことで、残念ながら事の重大さがうまく伝わりませんでした。

 

結局

  • 「名誉毀損という扱いにするのは難しい」
  • 「殺害予告をされた側からの申し出がない限り、犯人の割り出しは難しい」
  • 「向こう側から通報があっても、あなたがしていない事で、あなたに疑いがかかるような事はない」

と説明を受け、その日の警察への相談は終わりました。

 

仕方がないと諦めようとしていた同年4月19日、また同じようなことが起こってしまいました。

 

今度はテレビ、ラジオ等で活躍している芸能タレントである

 「Fさん」(事件当時のフォロワー数132,000程)Twitterアカウントに対して、新たに第三者の手で作られた

 

「@Re_hyongio」

※前回と同じように私の実名記載、私のアカウントネーム記載、現在はユーザーの違反報告によって削除済み

 

 

というなりすましアカウントから、

 

「アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」

 

という脅迫とも受け取れるツイートがなされました。

 

それを受けたFさんは、自身の132,000人を越す膨大なフォロワーに向けて

 

「この人は一日に何個も専用アカウントを作っては、執拗に誹謗中傷や脅しを繰り返しています。RT @Re_hyongio: アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」

 

というツイートを行いました。

これに対しても、私の友人、知人関係にある方々が説明を試みましたが、

 

Fさんは、

 

「私は執拗な誹謗中傷に怯んでいるのではなく、この国で外国人が外国人に脅される現状を多くの日本人に知っていただきたくてリツイートしたんです。一部の外国人に対して優遇される制度に対し問題提起すると、このように言論の弾圧が水面下で繰り返し行われるんです。しかもこの日本で。(現在はFさん本人によって削除済み)」

 

「わたし、その本人からも以前誹謗中傷を受けてブロックしてるんですよ。本人がその前のツイートでブロックされてるといってるじゃないですかw RT @0311kotetu: @Fさん さっきの朝鮮人、偽アカウントらしいですよ。本人も困ってました。(現在はFさん本人によって削除済み)」

 

というようなツイートを繰り返し、これも聞き入れてもらえず、私がFさんに対して脅迫行為を行った、という誤情報が真実のように拡散され続けてしまいました。

 

テレビやラジオ等で活躍するタレントという立場であるFさんには、普段から誹謗中傷めいたツイートが届く事が少なくないようで、こうした事への怒りが、そうさせてしまったのだと思います。

 

また、Fさんは以前から在日外国人問題について語る際に、在日韓国朝鮮人について誤解を招くようなツイートもしており、その際に私が、正真正銘の自身のアカウントである「@hyonggi」を用いて、Twitter上で誤りを指摘した事を、「誹謗中傷」であると受け取ったようで、嫌っていたようなのです。

 

こういった事情から、こちらからの説明は受け付けられず、訂正、説明などはされないままに、現在にいたっています。

 

前回のSさん、Yさんのケースとは比べものにならない規模の情報の拡散の速さと広さに恐怖を覚えた私は、再度、警察署への相談をする事にしました。

 

今回は、15日の相談時のように状況をうまく伝えられない事態を想定して

  • 事件の経緯
  • ネット上でのFさんの影響力の大きさ
  • 現在の自分の気持ち
  • この状況が私の将来にどういった影響を及ぼしうるか

等を、Twitter仕組みの説明や各機能の解説などを織り交ぜた形の文書を作成して、警察へ提出する事にしました。

 

経緯説明の文書の他に、

  • Fさんのツイート群のスクリーンショット
  • それに対する反応
  • 協力者の方が作ってくれたまとめ
  • この事件をうけて立てられた2ちゃんねるのスレッド
  • 2ちゃんねるのスレッドを取り上げた2chまとめサイトなどをプリントアウトしたもの

等も資料として準備しました。

この作業はFさんへの脅迫行為が行われた4月19日の夜から、4月20日の朝にかけて徹夜で行いました。

 

4月20日の午前中に地元の警察署に相談に行きました。

今回もSNSやインターネットにあまり詳しくない警察官の方へ相談する事になってしまいましたが、経緯を記した文書の内容と、憔悴しきった私の様子、相談中に泣いてしまった私の姿などを見て、何か感じ取っていただけたのか、とても親身になって話を聞いていただけました。

 

対応してくれた警察官の方が、刑事事件として扱えるかどうか、刑事課の方にも相談しに行ってくれました。

 

そのあと、三人の刑事課の刑事さんにも相談をしました。

相談の結果は「事件として扱うのは難しい」との事でした。

 

理由としては

  •  Twitterという会社が間に入っている事。
  • 私が脅迫を受けた訳ではないということ。(脅迫を受けた者からの届け出であれば事件化できる)
  • 警察からFさんや所属事務所に対して訂正や説明の働きかけなどは出来ない。被害届を出すよう勧めることは出来ない。
  • 実際に私の身の回り(住居、職場など)に嫌がらせや襲撃などの実害が出ない限り、事件として受理することは難しい。
  • 名誉毀損誤情報拡散ページ群に関しては、自分の手で対応してもらうしかない。その事で困ったときはまた相談に応じる。

 というような事を挙げていました。

 

警察の方からは 

 

「なりすまし犯は私の困る様や、リアクションを楽しんでいるのだと思うので、しばらくツイッターから離れたほうが良い。だれも本気にしないだろうし、こういった事はだいたいがネット上でだけ大きな口を叩いているだけで、実際に行動に移すものは少ない。理解者も多いという事で、あまり気にしないほうがいい。」

 

 という内容の慰めの言葉をかけていただきました。

 

少し気分は落ち着いたものの、失意の中相談を終えた私は、今回の事件の影響の大きさを把握するため、いくつかの文言でネット検索をかけてみて愕然としました。

 

この時から私と協力者の方々の「ネット上に拡散された名誉毀損誤情報」をネット上から一掃するための行動が始まりました。

 

【続きの記事:2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について】