「李炯麒が芸能人を脅迫した」という誤情報がインターネット上に拡散された事件について

Twitterでのなりすましアカウント事件を発端とした、誤情報拡散とその対処について。

2-I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

【前の記事:2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について】

 

(なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について その1)

 

 上記の「なりすましアカウントによる芸能タレント脅迫事件」が起きたその日のうちに、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」のニュース速報板に

 

「Fさん(仮名)、総連関係者に脅迫される?」

 

というスレッドが立てられました。

このスレッド自体は総レス数60ほどの小規模なまま終了し、過去ログ倉庫へ収納されたスレッドでしたが、※注そのスレッドのレス1に私の実名と、上記のなりすましアカウントからFさんへの脅迫ツイートが併記されるという最悪の形のものでした。

しかもそのスレッドは、大手2ちゃんねるまとめサイトであるアルファルファモザイク」「保守速報」「あじあにゅーす2ちゃんねるなどいくつかのサイトに取り上げられてしまいました。

 

※注:2ちゃんねるのスレッドは「一定期間レス(書き込み)がされない」「総レスが1000を超える」等の条件によって「スレッドタイトルとレス1以外のレス」は、有料の専用ブラウザを使用しない限り閲覧できない状態になる。この場合、一番問題のある1のレスが誰にでも閲覧できる状態なので過去ログ倉庫に収納されてもなんの解決にもならない。

 

また、2ちゃんねるのデータや過去ログを自動で取得して、誰にでも見られる形で公開している、2ちゃんねるログサイトログ速」「2ちゃんねるアーカイブ」「しま速」「unkar」「2chログチャンネル」「みみずん等にも捕捉されてしまいました。

 

その他にも数十個に及ぶ「アンテナサイト」と呼ばれる2ちゃんねるまとめサイトの記事へのリンク」を集めたサイト群にも、2ちゃんねるのスレッドタイトルとレス1の内容を表示する形でページを生成されてしまいました。

 

こうして「私が朝鮮総連関係者であり、芸能タレントFさんに対して脅迫行為を行った」という誤情報が、ネット上に溢れる状態が出来上がりました。

 

私は、身に覚えのない脅迫行為を、実際に私自身が行ったかのように書かれているウェブサイトが、無数に存在する状況を変えるために行動を起こす事にしました。

 

この無数に存在するウェブサイトの内、大手2ちゃんねるまとめサイトである「アルファルファモザイク」に対しては、記事のコメント欄と問い合わせ用メールアドレスから事情を説明し、記事の削除をお願いしました。

結果、問題の記事が作成されたその日の内に記事を削除してくれました。

 

その他にも「保守速報」「あじあにゅーす2ちゃんねる」「情弱VIP2ちゃんねる」等の2ちゃんねるまとめサイトにも、事情を説明し記事の削除を求めたところ、すぐに記事の削除に応じていただきました。

削除に応じてくれたサイト管理人の中には、削除依頼メールへの返信で、丁寧なお詫びの言葉や、私の置かれた状況を気遣う言葉をかけてくれた方もいました。

 

「ログ速」「unkar」等の2ちゃんねるのデータを自動的に取得している2ちゃんねるのログサイト群に関しても、「2ちゃんねるのデータを自動で取得する」という性質上、削除依頼フォームをきちんと設けているサイトが多く、中には「削除したいスレッドとレス番号を申請フォームに入力し送信するだけで、当該レスを削除する事が出来るシステム」を採用しているところもありました。

 

これらのログサイトに対しても、そのサイトの決まりに則った形で削除依頼、申請を行い、1つサイトを除く、全てのサイトに当該レスの削除に応じていただきました。

ログサイトの管理者の内の何名かは、データの自動収集という仕組みのもたらした結果にも関わらず、丁寧なお詫びの言葉と、私が置かれた現状を気にかける言葉をかけてくれました。

 (ページの削除に応じていただいた管理人の皆様、本当にありがとうございました。)

 

このように「2ちゃんねるまとめサイト」「2ちゃんねるログサイト」に関しては、ほとんど管理人さんに迅速に対応していただいて、比較的早い段階での削除が実現しました。

  

【続きの記事:II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について】