「李炯麒が芸能人を脅迫した」という誤情報がインターネット上に拡散された事件について

Twitterでのなりすましアカウント事件を発端とした、誤情報拡散とその対処について。

いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」への削除依頼の方法について。

(この記事は2013/08/17に書かれました。)

今回のなりすましアカウントによる脅迫ツイートを発端とした事件で、私が行った対処の一部を詳しく書いていこうと思いましたが、私の経験に基づいた「2ちゃんねるまとめサイトに名誉毀損情報が転載されてしまった際の対処法」について書かせていただこうと思います。

 

参考: 2-I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

 

自分が何をしたかを書くより、その方が有益だろうし、気も楽ですので(笑)

 

(「2ちゃんねるまとめサイト」の記事を紹介する「アンテナサイト」への対処についてはまた後日書かせていただきます。)

 

I、「2ちゃんねるまとめサイト」について。

※参考:はてなキーワード「2ちゃんねるまとめサイトとは」

2ちゃんねるまとめサイト」という存在に付きまとう問題についてはここでは触れないでおく事にします。

 

まず、「2ちゃんねるまとめサイト」の主な目的は

 

「多くのアクセスを集められそうな2ちゃんねるのスレッドを選び出し、スレッドの中から興味深いと思われるレス(書き込み)を抜き出し、それらを転載し、ページ訪問者からのアフィリエイト報酬(参考:アフィリエイトとは)を稼ぎ出す」

事であると言われています。

(一部、営利目的ではない2ちゃんねるまとめサイトも存在します。)

 

また、「2ちゃんねるまとめサイト」は、2ちゃんねるに常駐しているヘビーなネットユーザーではなく、2ちゃんねるのトレンドや事件のみに関心を持つ、比較的ライトなネットユーザーに人気があるようですので、情報拡散力に関しては2ちゃんねるよりも高いと思われます。

そのため、問題が発生した際には「2ちゃんねる」に対してよりも迅速な対処が必要です。

 

今回、私が受けた被害の件では「芸能人がツイッターで脅迫される」という構図のセンセーショナルさから、それがなりすまし犯による個人攻撃のために行われたという事実の確認がされないまま、多くのアクセスを見込める情報だと判断されて、転載されてしまったのだと思います。

それがネット上で一部の人達から「劣等人種」とされている在日コリアンの手による犯行であるとなれば話題性は充分でしょう。

その話題性が先行してしまい、事実確認が疎かにされてしまった結果が今回のケースに繋がってしまったのだろうと思います。

 

ですので、ただ単に「2ちゃんねるに個人情報や嘘を書き込まれた。」という場合は、おそらくまとめサイトに転載されることはないと思われます。

 

ただ、「なりすまし被害に遭った人」「2ちゃんねるに名誉毀損情報を書き込まれた人」が、偏見や差別を受けやすい属性や、やっかみやねたみを受けやすい立場であった場合、それだけで話題性を帯びてしまい、炎上や沢山の情報発信サイトによる誤情報拡散の被害を受ける可能性があります。

 

もし、このブログを読んでいるあなたが同じような事に巻き込まれてしまい、「名誉毀損にあたる情報が2ちゃんねるまとめサイトに転載されてしまった。」という場合には、私が行った対処が役に立つかもしれません。

 

あくまで私の経験と結果を書かせていただくだけですので、この対処法がベストなものなのかどうかはわかりません。そこのところはご了承ください。

 

II、「2ちゃんねるまとめサイト」に名誉毀損情報が転載されてしまった際の対処について

 

※先ず、絶対に必要なものとして「自身が管理しているメールアドレス」が必要です。GoogleGmailや、Yahoo!のヤフーメール等の無料でメールアドレスを作成できるフリーメールサービスのもので構わないと思いますが、なかには「フリーメールからのメールは受け付けない」とするサイトもあるので、ドメインメールのアドレスもあったほうがいいかもしれません。ツイッターアカウントを連絡方法として選択しているサイトもありますので、ツイッターアカウントも作っておいたほうがいいかもしれません。

 

1、対象の「2ちゃんねるまとめサイト」のページ内に存在する「問い合わせ方法」を確認し、そのサイトが設けている削除依頼のルールを確認する。

・ほとんどの2ちゃんねるまとめサイトには、ページのわかりやすい部分に「お問い合わせ」「CONTACT」「メール」「MAIL」「削除依頼はこちら」「このサイトについて」「管理人に連絡」等のリンクが存在していると思います。

たいていは、そこから何らかの方法でサイト管理者への連絡が出来るようになっています。

中には管理者への連絡ページへのリンクが、わかりにくい場所にある場合があるので、トップページの隅から隅まで、しっかり探して見ましょう。

 

そのリンクをクリックすると

「管理者への連絡用メールフォームがあるページが表示される」

もしくは

「管理者宛のメールアドレスが宛先に記載された状態でメールソフトが立ち上がる」

もしくは

「お問い合わせ先メールアドレスが記載されたページが表示される」(この場合、トップページ等に直接メールアドレスが記載されている場合もあります。)

ということになるはずです。

 

メールフォームであれば、入力欄に用件等を入力し送信ボタンをクリックします。

 

メールソフトが立ち上がった場合はそのまま用件を入力し送信します。

 

メールアドレス記載のみの場合は、アドレスをコピーペーストして、自身が管理するメールアドレスから、用件を書いて送信しましょう。

 

中には管理人のツイッターアカウントも記載している場合もあるので、そちらへも同時進行で働きかけ試みるのも良いかもしれません。

 

2ちゃんねるまとめサイトの中には、削除依頼や重要な連絡を受け付けるにあたって「独自のルール」を設けているところもあります。

 

おそらくいたずらや嫌がらせやスパムメールと、削除依頼等の重要なメールとの区別のためであると思われます。

 

これらのルールに沿わない形での削除依頼は、おそらく無視される事になると思いますので、しっかりと確認しましょう。

 

ほとんどの場合、「お問い合わせページ」に記載されていると思います。

 

「本名を記載すること」「対象記事のURLを記載すること」「返信可能なメールアドレスを記載する事」「ドメインメールを記載する事」

 

などサイトによって条件は異なります。

 

ただ、そういった「削除依頼におけるルール」の記載がない場合にも


・削除依頼の対象記事のURL、削除希望箇所の詳細について。

・公開できる範囲で「自分が何者であるか」の詳細な説明(本名記載は相手によっては若干のリスクあり)

・なぜ削除依頼を出すに至ったのかという経緯説明。

・自分が置かれた状況や心境の説明。

 

等については記載したほうが良いと思います。

自分がサイト管理者の立場になったと仮定して、出来るだけ簡単に削除対象を見つけ出し、気持ちよく削除にとりかかれるような削除依頼を心がけるのが良いと思います。

 

もしも「連絡方法が見当たらない」という時には「当該記事のコメント欄で事情説明&削除依頼を行う」という方法もあります。

 

「コメント欄さえ設けていない」というサイトの場合でも「aguse」「whois」というサイトのサービスを利用する事で管理者連絡先や使用サーバーの情報を調べることが出来ます。

 

使用サーバーさえわかれば、

・サーバー管理会社を通じて、管理者に用件を転送してもらう。

・「プロバイダ責任制限法」に則った削除依頼。

が可能になります。

 

「連絡先不明」「連絡系統が機能していない」というサイトへの対処については、後日、詳しく書かせていただきます。

 

2、削除依頼文を作成し、送信する。

上記の方法で削除依頼送信先とルールが確認できたら、それに沿った形で削除依頼を出しましょう。

削除依頼の文章を作成するに当たって気をつけるべきなのは、

「管理人を怒らせない事」

「名誉毀損記事を転載されたことへの怒りや憎しみを削除依頼文に反映させない事」

「丁寧でわかりやすく、読みやすい文章を心がける事」

「あくまでこちらはお願いする立場であるという事を忘れない」

という事だと思います。

 

「ネット上で名誉毀損情報を多くの人に対して公開されている」という状況が、個人に与えるダメージはすさまじい物があり、それによって尋常ではない精神状態に陥ってしまう、というのは理解出来ますが、ここは一旦落ち着く努力をして、心を沈めた上で作業にかかりましょう。

 

上記の通り、2ちゃんねるまとめサイト」は「2ちゃんねるの情報を転載しているサイト」でしかありません。

ですので「2ちゃんねるまとめサイトの管理人」に対して怒りや感情をぶつけても「お門違い」である、という考え方も出来ます。

(そのスレッドを選んで転載する、という行為に対する責任の所在については、一旦考えないようにしましょう。)

 

また、企業や店舗などに、カスタマーとしてクレームを入れるというような姿勢で臨むのも良くないと思います。

 

はっきり言ってしまえば、よっぽど違法性が高いと思われる場合を除けば「削除するもしないも、管理人の気持ち次第」なのです。

 

一度管理人の気分を害してしまえば、対象記事削除に向けての継続的なやりとりが不可能になってしまう可能性もあります。

いくら不本意であっても、自分の精神状態がどのようであっても、ここは

 

・感情的で乱暴な言葉遣いにならないように。

・挨拶をきちんと書く。

・どれくらい困ってしまっているかしっかりと説明する。

・事実のみを書く。嘘は書かない。

 

など、良い印象を抱かれるように心がけましょう。

 

相手を怒らせてしまっては更なる被害の拡大の可能性も出て来てしまいます。

 

私の場合も、丁寧な対応を心がけたつもりでしたが、ちょっとしたトラブルに発展してしまったりもしました。(トラブルに発展したのは、いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」ではありませんでしたが・・・)

 

ですが、こちらが相手を敵視して、酷い言葉を浴びせない限り、ほとんどの管理者はきちんと削除依頼に答えてくれると思います。

 

3、当該記事、当該情報が削除されたかどうかチェックする。

削除依頼後、名誉毀損情報がそのサイト上からすぐに削除されるとは限りません。

 

当該ページをブックマークにでも入れておいて、定期的にチェックをしましょう。

 

メールの見逃し、または休日や管理者がメールをチェックしていない期間にあたってしまった、という可能性もありますので。

 

なかなか当該情報が削除されず、管理者からの反応がないのであれば、再度削除依頼を行いましょう。

 

その際、そのサイトの削除依頼ルールから外れている箇所がないか等もう一度チェックをしましょう。

 

削除依頼の再送の前に、前回の削除依頼の際に記載したメールアドレス宛に、サイト管理者からのメールが届いていないかもチェックしましょう。(迷惑メールフォルダのチェックもお忘れなく)

 

削除依頼の再送についてですが、サイト管理者にスパムメール扱いされない程度の頻度に抑えたほうが良いと思います。

 

ただ、ほとんどの2ちゃんねるまとめサイトはほぼ毎日サイトを更新し、記事の追加を行っていると思うので、比較的削除依頼への対処は早いと思われます。

 

また、「違法性の高い情報を数多く取り扱う2ちゃんねるからの転載を行う」という「2ちゃんまとめサイト」の性質上、問題が起こりかねない情報に対して、管理者はかなり敏感であると思われます。

 

ですので「2ちゃんねるまとめサイト」に関しては、よっぽどの事がない限り、すぐに削除に応じてくれると思います。

 

もし、これでも当該記事が削除されない場合はプロバイダ責任制限法に則った方法で、削除依頼をすると良いと思います。

 

(「プロバイダ責任制限法」に則った方法については、後日、「アンテナサイト」への対処法とあわせて書かせていただきます。)

 

私が色々なサイトに対して削除依頼を行った際にも「2ちゃんねるまとめサイト」のほとんどは、すぐに削除依頼に応じてくれました。

 

ただこれは、私の経験のみから書かせていただいたことですので、これで全てうまくいくとは限りません。

 

もし、「2ちゃんねるまとめサイト」に対する削除依頼に関して、これでもうまく行かなかった、もっと詳しく話を聞きたい、という方がいれば、leehyonggi@gmail.comまでご連絡ください。

 

ご協力できることがあれば、させていただきます。