「李炯麒が芸能人を脅迫した」という誤情報がインターネット上に拡散された事件について

Twitterでのなりすましアカウント事件を発端とした、誤情報拡散とその対処について。

2-III、「2ちゃんねる」のレスの削除について

【前の記事:II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について】

  

【なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について】その3

【はじめに】

超有名匿名ネット掲示板である「2ちゃんねる」には独自の「削除ガイドライン」というものが存在します。

そのガイドラインから外れた削除依頼に関しては、一切受け付けられません。

2ちゃんねる」にされたレス(書き込み)を削除するには、ボランティアである「レスの削除を行う権限」を持った「削除人」という人達に、「削除依頼板」という掲示板を通じて削除依頼を行う、という方法をとるしかありません。

 

2ちゃんねるのスレッドの名誉毀損誤情報拡散レスに、どう対処したか 】

私はそれまで2ちゃんねるを利用した経験がほとんどなく、2ちゃんねるへの削除依頼の経験もありませんでしたので、まずは削除要請板にある注意事項と削除ガイドラインを良く読み、削除依頼を出す事にしました。

 

削除依頼板の入り口に記載されていた「警察へ相談中 の方は重要削除対象の依頼先である削除要請板へ」という記載を元に、こちらのnews:ニュース速報[重要削除]に削除依頼を出しました。(レス番号333,335)

 

削除人からの回答は

 

「警察介入ありということで証拠保全の観点から削除判断は凍結。 

以降削除依頼は警察または司法機関関係者より 

責任者の押印がある書面での受付となります。 (レス番号334) 」

 

334で「証拠保全の観点から削除判断は凍結」と宣言された以上、 

334に書かれている「凍結」の解除要件を満たすまでは 

あなたがいくらその様に言われようとも 

削除人が勝手な対応をする訳にいきません。 (レス番号336)

 

 というものでした。

私は「警察または司法関係者より責任者の押印がある書面」が必要、という削除人からの回答を受け、地元の警察署へ、その「書面」を書いてもらえないかと再度相談に行きました。

 

対応していただいた生活安全課の警察官の方は、やはりインターネットや2ちゃんねるにあまり詳しくないと思われる方で、こういった相談に対処するには2ちゃんねるそのものに対する知識や、2ちゃんねるの削除依頼のシステムについての知識が、残念ながらまったく足りない感じでした。

 

警察の方には、削除要請のスレッドをプリントアウトした物を資料として提示し、

「このように警察関係者からの書面があれば受け付けると言っている。以前この件で警察への相談を行い、名誉毀損誤情報拡散ページの削除について協力いただけるという事で相談に来た。2ちゃんねる側がこのように言って来ているという事は、警察からはこういった方法をとることが可能なのではないのかと思う。可能であれば是非お願いしたい。」

というような内容を伝えたと記憶しています。

 

 

 警察の方からは

  • 「警察からそういった事をしたという例は聞いた事がない」
  • 「現状では法的強制力がある働きかけは出来ない」
  • 「書面といっても、送付先も受付先もわからない」
  • 2ちゃんねるは警察からの働きかけに対しては何の反応も示さない事が殆どである」
  • 2ちゃんねるに対して、警察から削除依頼を出すことは可能だが、それによって削除が受け入れられた例というのを聞いた事がない」
  • 2ちゃんねるの人権侵害書き込みに対しては、警察からよりもとある人権に関する団体の方が実績があり、そちらから削除依頼を出してもらうほうが良いと思う その団体については今手元に資料がなく、調べて後日お伝えする」

という内容の回答をいただき、何とかお願いして警察の方からも2ちゃんねるに対して、書面ではないまでも、掲示板を通じて削除依頼を出してもらう約束をして、その日は相談を終えました。

 

後日、再度警察に相談に行った際に、生活安全課の担当者の方から「警察よりも2ちゃんねる関係の問題に詳しく、影響力が大きい」とされる「法務局人権擁護委員」への相談を勧められました。

※参考ページ:ネット人権侵害の相談、過去最多 法務省統計

      政府広報オンライン インターネットによる人権侵害に注意!

 

また、警察から2ちゃんねるに対する削除依頼を出した、との事でした。

ただ、いくら探しても警察から2ちゃんねるに対して出された削除依頼は見つかりませんでした。

後日、削除依頼先のURLだけでも教えてもらえないかと担当の方にお願いをしにいきましたが、警察から出したとされる2ちゃんねるへの削除依頼の内容、場所などの詳細は何一つ教えられない、との事でした。

 

法務局人権擁護委員会への相談も行いましたが、

  • 「1以外のレスに関しては、過去ログ倉庫に格納されているため、確認することが出来ない。閲覧する設備もないため対処は難しい。」
  • 「警察からも削除依頼の結果、削除人の反応等を待って欲しい。(警察から削除依頼の場所と内容がわからないので結果の待ちようが無い、警察担当者と連絡を取ってみて欲しい、とお願いに対して)こちらから警察と連絡を取り合うことは出来ない」
  • 「レス内容が法的に問題があるのか、判断することが出来ない。削除人の返答どおり弁護士に相談してはどうか。」

というような返答しか得られず、残念ながら削除依頼を出してもらうことすら出来ませんでした。

 

その後、2ちゃんねるの「過去ログ専用削除依頼スレッド」に何度か削除依頼の書き込みを行い(こちらレス番号269レス番号379)ましたが、私からの削除依頼が受け入れられることはありませんでした。

 

私は2ちゃんねるに対しては、自分だけの力ではどうする事も出来ないと判断し、あとは弁護士等の司法関係者の手に委ねる事に決めました。

 

Twitter

2ちゃんねるのレスに関しては、以後、弁護士さんにお願いしようと思う」

とツイートしたところ、今回の被害の一部始終を見て知っていてくれて、心配してくれていたフォロワーの方達や、協力者の方達が、弁護士さんを紹介してくださったり、弁護士費用の援助まで申し出てくれました。

 

私は、協力者の方達に紹介していただいた弁護士さんに電話での相談をしたり、地元の法テラスを通じて弁護士さんに相談をしたり、インターネット上で「誹謗中傷、名誉毀損等の権利侵害ウェブサイトの削除」を得意分野として掲げている法律事務所などに相談と見積り依頼をしたりして、「司法の力によって、2ちゃんねるの名誉毀損レスを削除する方法」について模索しました。

 

その結果、今回の件への対処として最適と思われる弁護士さんに2ちゃんねるの名誉毀損レス削除を依頼することになりました。

(2ちゃんねるの名誉毀損レスを裁判所の命令によって削除する流れについては、また別の機会に書こうと思います。)

 

また、弁護士費用については、資金援助を申し出てくれた方から「カンパ」という形で募ることにしました。

 

カンパがどのように行われたか等、この時のカンパについてはこちらに詳しく書かせていただきました。

 

Twitterでのフォロワーという関係上、実際に面識がある方がほとんどいないにもかかわらず、10万円以上ものお金が、カンパ受付開始から数日で集まるという大変喜ばしい結果になりました。

 

カンパしていただいた弁護士費用を元に、6月14日に弁護士さんへ正式に依頼をする事が出来ました。

 

その後、弁護士さんとの打ち合わせを繰り返し、2ちゃんねるのスレッドの名誉毀損誤情報レスの削除のための、東京地方裁判所へ提出する「仮処分申立書」が完成しました。

 

東京地方裁判所に「仮処分申立書」を提出した結果、2ちゃんねるのスレッド内のレス1と47が「名誉毀損にあたる」との決定が下され、当該レスに対する削除の「仮処分決定」が出されました。 

 

それを元に、弁護士さんの手で2ちゃんねるにスレッドが立てられ、「仮処分決定書」の正本を提示した形での削除依頼が行われ、その後すぐに当該レスの削除が行われました。

※参考

【東京地裁の仮処分決定をもとに立てられた削除依頼のスレッド】

【当該レスが削除された2ちゃんねるのスレッド】

 【仮処分決定書(正本)のスキャン画像】 (1) (2) (3) (4)

 

事件が起きたのが4月19日、2ちゃんねるのレスが削除されたのは7月4日の事でした。

 

これで私に対するインターネット上の名誉毀損誤情報を発信するページは、すべて無くなる筈でしたが、なかなかそううまくは行きませんでした…。

 

(※2013/9/2追記 2013年9月1日に、ネット上に最後に残った誤情報拡散ページが削除され、ネット上からは上記の情報は完全に削除されました。ありがとうございました!)

 

  

【続きの記事:IV、現在も唯一残された、名誉毀損誤情報拡散ページついて】

2-IV、現在も唯一残された、名誉毀損誤情報拡散ページについて(現在は削除済み)

【前の記事:III、「2ちゃんねる」のレスの削除について】

 

(なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について その4)

 

私はたくさんの2ちゃんねるまとめサイトやアンテナサイトやログサイトに対して、いろいろな方法で名誉毀損情報の削除を依頼し続け、ネット上から名誉毀損情報の拡散ページをほとんどなくす事に成功しました。

 

しかし、今現在も一つだけ、侵害情報削除に至っていないページが残されてしまいました。

 

そのサイトについては、削除要請を出すなど色々と働きかけを行ったのですが、今現在ではページ内の侵害情報の削除には至っていません。 

 

私としては、一刻も早く対象のページから侵害情報が削除される事を願っています。

 

本当に、早く解決したら良いなと思います。

 

(※2013/9/2追記 2013年9月1日に、ネット上に最後に残った誤情報拡散ページが削除され、ネット上からは上記の情報は完全に削除されました。ありがとうございました!)

 

【続きの記事:3、最後に】

3、最後に

【前の記事:IV、現在も唯一残された、名誉毀損誤情報拡散ページである「ある2ちゃんねるログサイト」について】

 

とても長くなってしまいました・・・。

私は今回のような事が起きてしまって、本当に残念です。

二度とこのような事が起きないように、また起きてしまっても適切な対処をすぐに出来るようにと、このエントリを書きました。(かなり端折ってあるので、各対処法については後日、詳しく書かせていただこうと思います。)

私の場合は運良く、たくさんの協力者、応援者の方達に恵まれたおかげでここまでやれたのだと思います。

本当は、この件に関しては、全て綺麗に解決してから書こうと思っていたのですが、ちょっと予想とは違った状況になってしまったため、先にこちらを書き始めることになってしまいました。

少し残念です。

ただこれで、誤った情報を信じてしまった人の誤解が解ければな、と思います。

という事で、一通りの事は書かせていただきました。

とりあえず最初のエントリはここまでにさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

                         李 炯麒

弁護士費用のカンパの件について

このブログの「2-III、「2ちゃんねる」のレスの削除について」に、2ちゃんねるに書き込まれた名誉毀損書き込みの削除は、弁護士さんに依頼をし、弁護士費用は私のTwitterアカウント(@hyonggi)のフォロワーの皆様からのカンパによって支払われたと書きました。

 

カンパというものについては詐欺等の疑惑が付いてまわるものだという事らしいので、ここで弁護士費用捻出のためのカンパがどのように行われたかを書いていこうと思います。

 

カンパ募集に踏み切ったのは、本ブログ「2-III」の章でも書いたとおり、2ちゃんねるへの自力での削除要請、警察からの働きかけ、法務局人権委員会からの働きかけによっても、2ちゃんねるの書き込みの削除がなされなかったためです。

 

今回の件で依頼をした弁護士さんを選んだ理由や、選ぶまでの経緯などはまた後日書かせていただこうと思います。

 

カンパの目標金額は弁護士さんからの見積もり金額と同額の115,000円(着手金105,000円+預かり実費10,000円)に設定しました。

 

私はカンパの募集に際して、ゆうちょ銀行で新たにカンパ用にと普通口座を開設しました。

 

カンパの募集は、悪意を持つ者による妨害や、批判目的の情報拡散行為によって、混乱状態や、制御不能な状態に陥ってしまうことを避けるために、Twitterアカウントを※注非公開設定に変更して行いました。

(注:ツイートを自分のフォロワーのみに公開する形に変更する設定。非公開アカウントを新たにフォローする場合には、アカウント管理者による承認が必要。)  

 

2013年6月10日に、フォロワーの皆様に対して

 

【報告その1】なりすましアカウントによる他Twitterユーザーへの殺害予告、脅迫行為を発端とした名誉毀損誤情報拡散事件収束のための弁護士費用のカンパをお願いしております。詳細、経緯についてはお手数ですが、私の6月6日からの一連の説明ツイートをお読みください。

 

【報告その2】事の発端についてはこちらをご参照ください。【@yunishioさんによるまとめ http://matome.naver.jp/odai/2136643312148031401?&page=1】【NEWSポストセブンの記事 http://www.news-postseven.com/archives/20130427_185797.html

 

【報告その3】カンパのお金の使用目的は、名誉毀損誤情報の大元となった、「2ちゃんねる」の書き込み削除のための弁護士費用です。目標金額は、弁護士費用と同額の【115,000円】です。目標金額を超えてしまった場合については後ほど説明します。

 

【報告その4】目標金額超過の場合-その1:誤情報拡散記事の削除に頑として応じないサイトへの対応に充てさせていただきます。

 

【報告その5】目標金額超過の場合-その2:前述のの情報が、2ちゃんねるの書き込み削除によって、自動的に削除される、又は情報削除に応じた場合は、超過金をふさわしいと思われるところへの寄付などに使わせていただこうと思っています。

 

 【報告その6】カンパの振込先について:メンション、ダイレクトメール、メールアドレス(leehyonggi@gmail.com)等でご連絡いただければお振込先をお知らせ致します。本当に申し訳ございませんが、お振込先についての返答に時間がかかってしまう事があります

 

【報告その7】カンパの経過報告について:通帳の写真、もしくはスキャン画像をアップする(名義などの情報はきちんと見られないようにします。)など、できるだけこまめにわかりやすくご報告しようと思います。

 

【報告その8】カンパ目標金額と同額、もしくはそれ以上のお振込みは(お気持ちはとても嬉しいのですが)お控えいただきたいと思います。

  ※サイト名、サイトURLなどその他、文中の一部を省略、修正してあります。

 

というツイートをしました。
その前から

2ちゃんねるのレスの削除には弁護士さんの力を借りなければいけないかもしれない。」
「弁護士費用のカンパを申し出てくれている方がいるので、カンパを募集させてもらう事になるかもしれない」

というツイートをしていた事もあって、

カンパ募集のツイートをしてすぐに、フォロワーの皆様からカンパの振込先についての問い合わせの連絡がたくさん届きました。

お問い合わせのご連絡を下さった方には、新たに作ったカンパ用の普通口座の口座番号等をお知らせしました。

 

カンパ募集用の口座の振込先を、ツイートで公開しなかったのは

 

・目標金額を大きく上回るお金が集まってしまわないため。
・目標金額達成のによるカンパの締め切りをよりスムーズに行うため。
・カンパへのご協力してくださった方へのお礼等をしたかったので、ご協力してくださったのが誰であるのか、きちんと把握しておきたかったため。

・色々な情報が一人歩きしてコントロール不能な状況に陥る事を防ぐため。

 

等の理由からです。
単純に「多くの金額を集めよう」という事ならば、おそらくツイートで大々的に情報を公開したほうが良かったのだと思いますが、
上記の理由からそうはしませんでした。

 

そういった、お金を集めるには少し不利な条件にもかかわらず、
カンパ募集の告知をした6月10日から、たった一日で目標金額である115,000円を超えるお金が集まりました。

6月11日13時30分頃に郵便局にて通帳記入をした際に138,500円となりましたので、

直ちにツイッターにてカンパの締め切り宣言をしました。

カンパ募集の締め切り後にも振込みしてくれた方もおられたようで、カンパの総額は170,500円となりました。

 

※今回のカンパを受け付けたゆうちょ銀行の口座のスキャン画像。カンパにご協力していただいた方々の氏名は伏せさせていただきました。 

f:id:hyonggi:20130805181847j:plain

 

 フォロワーの皆様は、今回の被害の過程について知っていてくれて、事件発生から現在に至るまで、ずっと私の精神状態と体調を気遣ってくれました。

それどころか、このように直接的な弁護士費用の援助までしてくださって、本当に救われました。

 

本当にいくら感謝してもしたりないくらいです。

 

この記事を書いている2013年8月6日現在、カンパしていただいたお金が61,830円ほど余ってしまっていますが、この余剰金はカンパ募集時の条件通りに、現在も残ってしまっている名誉毀損誤情報拡散ページの侵害情報削除のために、お金が必要となった場合に使わせていただくつもりです。

お金を使う事無くすべて終えることが出来た際には、ふさわしいと思われるところ(災害義捐金など)に寄付、募金させていただきます。

カンパに関して、何か疑問などございましたら、コメントをいただければと思います。

 

(2013/9/2 追記)

2013年8月に、こちらのカンパの余剰金をもとに、最後に残った名誉毀損誤情報拡散ページへの削除交渉を弁護士さんに依頼し、2013年9月1日にそのページも削除されました。

 

※ブログの日付が2013年7月27日となっているのは、ブログ記事のレイアウト上の関係で、投稿日時を調整してあるためです。実際にこの記事を書いているのは2013年8月初旬頃です。

 

いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」への削除依頼の方法について。

(この記事は2013/08/17に書かれました。)

今回のなりすましアカウントによる脅迫ツイートを発端とした事件で、私が行った対処の一部を詳しく書いていこうと思いましたが、私の経験に基づいた「2ちゃんねるまとめサイトに名誉毀損情報が転載されてしまった際の対処法」について書かせていただこうと思います。

 

参考: 2-I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

 

自分が何をしたかを書くより、その方が有益だろうし、気も楽ですので(笑)

 

(「2ちゃんねるまとめサイト」の記事を紹介する「アンテナサイト」への対処についてはまた後日書かせていただきます。)

 

I、「2ちゃんねるまとめサイト」について。

※参考:はてなキーワード「2ちゃんねるまとめサイトとは」

2ちゃんねるまとめサイト」という存在に付きまとう問題についてはここでは触れないでおく事にします。

 

まず、「2ちゃんねるまとめサイト」の主な目的は

 

「多くのアクセスを集められそうな2ちゃんねるのスレッドを選び出し、スレッドの中から興味深いと思われるレス(書き込み)を抜き出し、それらを転載し、ページ訪問者からのアフィリエイト報酬(参考:アフィリエイトとは)を稼ぎ出す」

事であると言われています。

(一部、営利目的ではない2ちゃんねるまとめサイトも存在します。)

 

また、「2ちゃんねるまとめサイト」は、2ちゃんねるに常駐しているヘビーなネットユーザーではなく、2ちゃんねるのトレンドや事件のみに関心を持つ、比較的ライトなネットユーザーに人気があるようですので、情報拡散力に関しては2ちゃんねるよりも高いと思われます。

そのため、問題が発生した際には「2ちゃんねる」に対してよりも迅速な対処が必要です。

 

今回、私が受けた被害の件では「芸能人がツイッターで脅迫される」という構図のセンセーショナルさから、それがなりすまし犯による個人攻撃のために行われたという事実の確認がされないまま、多くのアクセスを見込める情報だと判断されて、転載されてしまったのだと思います。

それがネット上で一部の人達から「劣等人種」とされている在日コリアンの手による犯行であるとなれば話題性は充分でしょう。

その話題性が先行してしまい、事実確認が疎かにされてしまった結果が今回のケースに繋がってしまったのだろうと思います。

 

ですので、ただ単に「2ちゃんねるに個人情報や嘘を書き込まれた。」という場合は、おそらくまとめサイトに転載されることはないと思われます。

 

ただ、「なりすまし被害に遭った人」「2ちゃんねるに名誉毀損情報を書き込まれた人」が、偏見や差別を受けやすい属性や、やっかみやねたみを受けやすい立場であった場合、それだけで話題性を帯びてしまい、炎上や沢山の情報発信サイトによる誤情報拡散の被害を受ける可能性があります。

 

もし、このブログを読んでいるあなたが同じような事に巻き込まれてしまい、「名誉毀損にあたる情報が2ちゃんねるまとめサイトに転載されてしまった。」という場合には、私が行った対処が役に立つかもしれません。

 

あくまで私の経験と結果を書かせていただくだけですので、この対処法がベストなものなのかどうかはわかりません。そこのところはご了承ください。

 

II、「2ちゃんねるまとめサイト」に名誉毀損情報が転載されてしまった際の対処について

 

※先ず、絶対に必要なものとして「自身が管理しているメールアドレス」が必要です。GoogleGmailや、Yahoo!のヤフーメール等の無料でメールアドレスを作成できるフリーメールサービスのもので構わないと思いますが、なかには「フリーメールからのメールは受け付けない」とするサイトもあるので、ドメインメールのアドレスもあったほうがいいかもしれません。ツイッターアカウントを連絡方法として選択しているサイトもありますので、ツイッターアカウントも作っておいたほうがいいかもしれません。

 

1、対象の「2ちゃんねるまとめサイト」のページ内に存在する「問い合わせ方法」を確認し、そのサイトが設けている削除依頼のルールを確認する。

・ほとんどの2ちゃんねるまとめサイトには、ページのわかりやすい部分に「お問い合わせ」「CONTACT」「メール」「MAIL」「削除依頼はこちら」「このサイトについて」「管理人に連絡」等のリンクが存在していると思います。

たいていは、そこから何らかの方法でサイト管理者への連絡が出来るようになっています。

中には管理者への連絡ページへのリンクが、わかりにくい場所にある場合があるので、トップページの隅から隅まで、しっかり探して見ましょう。

 

そのリンクをクリックすると

「管理者への連絡用メールフォームがあるページが表示される」

もしくは

「管理者宛のメールアドレスが宛先に記載された状態でメールソフトが立ち上がる」

もしくは

「お問い合わせ先メールアドレスが記載されたページが表示される」(この場合、トップページ等に直接メールアドレスが記載されている場合もあります。)

ということになるはずです。

 

メールフォームであれば、入力欄に用件等を入力し送信ボタンをクリックします。

 

メールソフトが立ち上がった場合はそのまま用件を入力し送信します。

 

メールアドレス記載のみの場合は、アドレスをコピーペーストして、自身が管理するメールアドレスから、用件を書いて送信しましょう。

 

中には管理人のツイッターアカウントも記載している場合もあるので、そちらへも同時進行で働きかけ試みるのも良いかもしれません。

 

2ちゃんねるまとめサイトの中には、削除依頼や重要な連絡を受け付けるにあたって「独自のルール」を設けているところもあります。

 

おそらくいたずらや嫌がらせやスパムメールと、削除依頼等の重要なメールとの区別のためであると思われます。

 

これらのルールに沿わない形での削除依頼は、おそらく無視される事になると思いますので、しっかりと確認しましょう。

 

ほとんどの場合、「お問い合わせページ」に記載されていると思います。

 

「本名を記載すること」「対象記事のURLを記載すること」「返信可能なメールアドレスを記載する事」「ドメインメールを記載する事」

 

などサイトによって条件は異なります。

 

ただ、そういった「削除依頼におけるルール」の記載がない場合にも


・削除依頼の対象記事のURL、削除希望箇所の詳細について。

・公開できる範囲で「自分が何者であるか」の詳細な説明(本名記載は相手によっては若干のリスクあり)

・なぜ削除依頼を出すに至ったのかという経緯説明。

・自分が置かれた状況や心境の説明。

 

等については記載したほうが良いと思います。

自分がサイト管理者の立場になったと仮定して、出来るだけ簡単に削除対象を見つけ出し、気持ちよく削除にとりかかれるような削除依頼を心がけるのが良いと思います。

 

もしも「連絡方法が見当たらない」という時には「当該記事のコメント欄で事情説明&削除依頼を行う」という方法もあります。

 

「コメント欄さえ設けていない」というサイトの場合でも「aguse」「whois」というサイトのサービスを利用する事で管理者連絡先や使用サーバーの情報を調べることが出来ます。

 

使用サーバーさえわかれば、

・サーバー管理会社を通じて、管理者に用件を転送してもらう。

・「プロバイダ責任制限法」に則った削除依頼。

が可能になります。

 

「連絡先不明」「連絡系統が機能していない」というサイトへの対処については、後日、詳しく書かせていただきます。

 

2、削除依頼文を作成し、送信する。

上記の方法で削除依頼送信先とルールが確認できたら、それに沿った形で削除依頼を出しましょう。

削除依頼の文章を作成するに当たって気をつけるべきなのは、

「管理人を怒らせない事」

「名誉毀損記事を転載されたことへの怒りや憎しみを削除依頼文に反映させない事」

「丁寧でわかりやすく、読みやすい文章を心がける事」

「あくまでこちらはお願いする立場であるという事を忘れない」

という事だと思います。

 

「ネット上で名誉毀損情報を多くの人に対して公開されている」という状況が、個人に与えるダメージはすさまじい物があり、それによって尋常ではない精神状態に陥ってしまう、というのは理解出来ますが、ここは一旦落ち着く努力をして、心を沈めた上で作業にかかりましょう。

 

上記の通り、2ちゃんねるまとめサイト」は「2ちゃんねるの情報を転載しているサイト」でしかありません。

ですので「2ちゃんねるまとめサイトの管理人」に対して怒りや感情をぶつけても「お門違い」である、という考え方も出来ます。

(そのスレッドを選んで転載する、という行為に対する責任の所在については、一旦考えないようにしましょう。)

 

また、企業や店舗などに、カスタマーとしてクレームを入れるというような姿勢で臨むのも良くないと思います。

 

はっきり言ってしまえば、よっぽど違法性が高いと思われる場合を除けば「削除するもしないも、管理人の気持ち次第」なのです。

 

一度管理人の気分を害してしまえば、対象記事削除に向けての継続的なやりとりが不可能になってしまう可能性もあります。

いくら不本意であっても、自分の精神状態がどのようであっても、ここは

 

・感情的で乱暴な言葉遣いにならないように。

・挨拶をきちんと書く。

・どれくらい困ってしまっているかしっかりと説明する。

・事実のみを書く。嘘は書かない。

 

など、良い印象を抱かれるように心がけましょう。

 

相手を怒らせてしまっては更なる被害の拡大の可能性も出て来てしまいます。

 

私の場合も、丁寧な対応を心がけたつもりでしたが、ちょっとしたトラブルに発展してしまったりもしました。(トラブルに発展したのは、いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」ではありませんでしたが・・・)

 

ですが、こちらが相手を敵視して、酷い言葉を浴びせない限り、ほとんどの管理者はきちんと削除依頼に答えてくれると思います。

 

3、当該記事、当該情報が削除されたかどうかチェックする。

削除依頼後、名誉毀損情報がそのサイト上からすぐに削除されるとは限りません。

 

当該ページをブックマークにでも入れておいて、定期的にチェックをしましょう。

 

メールの見逃し、または休日や管理者がメールをチェックしていない期間にあたってしまった、という可能性もありますので。

 

なかなか当該情報が削除されず、管理者からの反応がないのであれば、再度削除依頼を行いましょう。

 

その際、そのサイトの削除依頼ルールから外れている箇所がないか等もう一度チェックをしましょう。

 

削除依頼の再送の前に、前回の削除依頼の際に記載したメールアドレス宛に、サイト管理者からのメールが届いていないかもチェックしましょう。(迷惑メールフォルダのチェックもお忘れなく)

 

削除依頼の再送についてですが、サイト管理者にスパムメール扱いされない程度の頻度に抑えたほうが良いと思います。

 

ただ、ほとんどの2ちゃんねるまとめサイトはほぼ毎日サイトを更新し、記事の追加を行っていると思うので、比較的削除依頼への対処は早いと思われます。

 

また、「違法性の高い情報を数多く取り扱う2ちゃんねるからの転載を行う」という「2ちゃんまとめサイト」の性質上、問題が起こりかねない情報に対して、管理者はかなり敏感であると思われます。

 

ですので「2ちゃんねるまとめサイト」に関しては、よっぽどの事がない限り、すぐに削除に応じてくれると思います。

 

もし、これでも当該記事が削除されない場合はプロバイダ責任制限法に則った方法で、削除依頼をすると良いと思います。

 

(「プロバイダ責任制限法」に則った方法については、後日、「アンテナサイト」への対処法とあわせて書かせていただきます。)

 

私が色々なサイトに対して削除依頼を行った際にも「2ちゃんねるまとめサイト」のほとんどは、すぐに削除依頼に応じてくれました。

 

ただこれは、私の経験のみから書かせていただいたことですので、これで全てうまくいくとは限りません。

 

もし、「2ちゃんねるまとめサイト」に対する削除依頼に関して、これでもうまく行かなかった、もっと詳しく話を聞きたい、という方がいれば、leehyonggi@gmail.comまでご連絡ください。

 

ご協力できることがあれば、させていただきます。

 

 

現在も続く「なりすまし犯」と思われる者による嫌がらせ被害について

2013年9月に件の「名誉毀損誤情報拡散ページ」についてはすべてネット上から削除する事が出来ましたが、現在も「なりすまし犯」と思われる者からの嫌がらせは続いています。

 

嫌がらせの内容としては

 

1、私の実名を用い作られた「なりすましアカウント」による、他ツイッターユーザーに対しての脅迫、殺害予告、卑猥な内容のツイート等の嫌がらせ。

 

2、非公式リツイート、引用リツイートの形でのツイートの捏造。

 

3、私の実名を用いて、2ちゃんねるまとめサイト等のウェブサイトのコメント欄に、日本や日本人に対して侮辱する内容の荒らし行為的な書き込みを大量に行う。

 

4、それらの捏造された発言を「NAVERまとめ」などで引用し、「李炯麒の正体」という形で公開する。

 

等といった行為が確認されています。

嫌がらせ行為の詳細について、項目ごとに書かせていただこうと思います。

 

まず、「1、私の実名を用い作られた「なりすましアカウント」による、他ツイッターユーザーに対しての脅迫、殺害予告、卑猥な内容のツイート等の嫌がらせ。」についてですが、今回の事件の発端となった「なりすまし犯による脅迫ツイート」に酷似しています。

まずなりすましアカウントの特徴としては

 

・なりすましアカウントの名前欄に私の実名である「李炯麒」と書かれている。

・なりすましアカウント名は、私の真実のアカウントである「@hyonggi」に数文字付け加えたものになっている。(頭に「Re_」、末尾に「er」「est」「io」等がつけられることが多い)

・なりすましアカウントのプロフィール欄には「@hyonggiの別アカウント、副アカウントである」等と記載されている。

・そのなりすましアカウントから、有名人や影響力が大きいと思われるツイッターアカウントに対して、脅迫、殺害予告、襲撃予告、暴言、卑猥なセクハラ発言などを送りつける。

・ツイートを送りつける相手は、保守派国会議員、排外的発言を繰り返しているアカウント、声優さん、AV女優さんがほとんどである。

 

といったことが挙げられます。

 

次に「 2、非公式リツイート、引用リツイートの形でのツイートの捏造。」についてですが、これは実は今回の件が起きる前から頻

繁にされていた嫌がらせでした。

どういったものかというと、「引用リツイート、非公式リツイート」といわれるツイートの形を悪用し、私がしていないツイートを私がしたもののように書かれてしまう、というものです。

参考:【Twitter初心者に捧ぐ!公式リツイートと非公式RTの違いとメリットとデメリットとは?】

 

おそらくほとんどの方にとっては、なじみが薄く、よくわからないと思うので図で説明させていただきます。

 

f:id:hyonggi:20130909155256g:plain

 

これだとどういったことか、まだちょっとわかりにくいと思いますので、

「きのこの山」と「たけのこの里」に例えて説明します。

f:id:hyonggi:20130909155520g:plain

 

という感じです。

実際には「きのこ」は「朝鮮人、チョン、朝鮮猿、朝鮮塵」、「たけのこ」は「日本人、ジャップ、ニップ、倭猿」などという言葉に置き換えられていることが多いです。

 

また「ニップ」「倭猿」「朝鮮猿」等は、ほかで見たことも聞いた事もない特異な表現です。

 

その他にも「男性器」を「ガンランス(詳細不明)」と表現する、「ハゲ」を「禿げ」と変換する、「ばい菌」を「黴菌」と変換する、脈略もなくアメリカ人について言及する、♪の多用、「~」「小文字のァィゥェォぁぃぅぇぉ」などの多用等、非常に個性的で独特の文章を用いて嫌がらせがなされることが多いです。

 

次に「3、私の実名を用いて、2ちゃんねるまとめサイト等のウェブサイトのコメント欄に、日本や日本人に対して侮辱する内容の荒らし行為的な書き込みを大量に行う。」という行為ですが、今のところ把握できているものでは

2ちゃんねるまとめサイトである「保守速報」「あじあにゅーす2ちゃんねる」等の記事のコメント欄に、私の実名を用いて差別発言や荒らし行為を行う、というものです。

 

例【保守速報:コメント欄になりすまし犯による荒らしコメントがされている記事

 

次に「4、それらの捏造された発言を「NAVERまとめ」などで引用し、「李炯麒の正体」という形で公開する。」という嫌がらせですが、

とりあえず確認できたものとしてはこちらの「NAVERまとめ」のページです。

 

(※2013/9/12追加、当たり障りのない内容に変更されていましたのでリンクを削除しました)

 

まとめ内で引用されているツイートをしているアカウントは、本ページの嫌がらせ例その2で解説した「非公式リツイートの形でのツイートの捏造」を行っている捨てアカウントであると思われます。

また、纏められているツイートにあるように、私がアニメファン、同性愛者に対する差別発言をしたというのも事実無根の嘘情報です。

このまとめページのURLを、【李炯麒の正体】として2ちゃんねるまとめページへ書き込まれる、という嫌がらせも確認しています。

 

私はただ普通に安穏な暮らしを望む、一市民に過ぎません。

こういった嫌がらせを受け、困っています。

早くこういった嫌がらせが止む日を待ち望んでいます。

 

(この記事は2013年9月9日に書かれました。ブログ記事の序列調整のため、投稿日時設定を変えてあります。)

「2chまとめアンテナサイト」への削除依頼の方法について (「プロバイダ責任制限法」を活用した削除依頼 )

ここではいわゆる、

2chまとめアンテナサイト」への削除依頼の方法について、私が行った方法(「プロバイダ責任制限法」を活用した方法)を中心に書いていきたいと思います。


2chまとめアンテナサイトってなに?」という方もいると思いますので、2chまとめアンテナサイト」がどういうものなのか、という事についても書きます。

 

 

目次

1 「2chまとめアンテナサイト」とはどういったものか

2 「2chまとめアンテナサイト」への削除依頼がなぜ難しいか

3 「2chまとめアンテナサイト」への削除依頼の方法について

4 「プロバイダ責任制限法」援用による削除依頼手続きについて 

5 これらの方法でも解決しなかった場合

 

 

 

1 「2chまとめアンテナサイト」とはどういったものか

 

ネット上にはたくさんの2chまとめサイト」が存在します。

2chまとめサイトが、日々2ちゃんねるの膨大なスレッドの中から、アクセスを集められそうなスレッドを選び出し、スレッド内の書き込みを抽出し、自分のサイトの記事を作り出します。

 

ですので、2chまとめサイト達の新着記事も一日で膨大な数になります。

2chまとめアンテナサイト」は、そのものすごい量の2chまとめサイトの最新記事」タイトルと人気度などをわかりやすく表示し、その記事へのリンクを貼る、サイトによってはリンク先記事の一部も表示する、というサイトです。

 

わかりやすくいうと

 

「今日はこの2chまとめサイトで、こういう記事が更新されましたよ。2chまとめサイトのなかで人気の記事はこれですよ。」

 

と紹介する役目をしている「案内所」的なサイトと考えてもらえれば良いと思います。

 

2chまとめアンテナサイトの例

まとめアンテナ(´∀`)

ブーンあんてな

まとめサイト速報+

まとめちゃんねる

 

 

私が巻き込まれてしまった件(当ブログ「2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について」)では、この2chまとめアンテナサイト」への削除依頼がかなり難航しました。

 

 

 

2 「2chまとめアンテナサイト」への削除依頼がなぜ難しいか

 

 当ブログいわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」への削除依頼の方法について。でも解説したとおり記事の掲載元である「2chまとめサイト」は比較的しっかり管理され運営されている場合が多いようで、早い段階で管理者さん達に削除に応じていただけました。

 

ただ、この2chまとめアンテナサイト」は前述の

「各サイトの記事情報を収集、表示するシステムさえ完成させてしまえば、後は勝手に動き続ける」

という性質から、

 

1、管理者が頻繁に問い合わせ内容に目を通していない。

2、作ったままほったらかしにされている。

3、問い合わせ先メールアドレスが存在しない。

4、問い合わせ方法が記載されていない。

5、実質管理者不在。

 

というような状態になっていると思われるサイトも多く、これらのサイト群に対する名誉毀損誤情報の削除に向けた働きかけは、私のケースでは、大変難しいものとなりました。

 

この「2chまとめアンテナサイト」ですが、一見すると

 

「スレッドのタイトルと、元のまとめサイトへのリンクだけなので、元の記事の削除依頼さえうまく行けば、なんの問題もないのではないか」

 

という気がするのですが、

実は2chまとめアンテナサイトには、スレッドのタイトルとその記事へのリンク以外だけでなく

 

スレッドタイトルと1番のレス(サイトによってはその他のレスも)が転載されたページ」

 

というものを生成し表示しているところが、多く存在するのです。

 

今回の件でも「アルファルファモザイク」の当該記事へのリンクを生成してしまったまとめちゃんねるさんを例に解説させていただきます。

 

・サイトに表示されている2chまとめサイト記事へのリンクの右側の「MORE」のボタンをクリックすると・・・

f:id:hyonggi:20130903180357g:plain

 

・リンク先の記事のタイトルと概要、1のレスが転載されたページが現れます。

 

f:id:hyonggi:20130903180402g:plain

 

私が巻き込まれた件では

 

「元となる2ちゃんねるのスレッドの冒頭の1番のレスに、私の実名と名誉毀損誤情報が書き込まれてしまっている。」

 

という形であったため、たくさん2chまとめアンテナサイトに、スレッドタイトルと共に1のレスを転載したページ(※以下「詳細ページ」と呼びます。)を生成されてしまいました。

 

この生成された「詳細ページ」リンク先の2chまとめサイトが削除されても、連動して削除されることは無いようで、当ブログ【いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」への削除依頼の方法について。】で書いた方法で元の記事が削除された後にも、ネット上に存在し続けました。

 

また、2chまとめアンテナサイト」というのは、2chまとめサイトの記事情報を収集、表示するシステムさえ完成させてしまえば、後は勝手に動き続けるという性質を持っているようで、おそらく制作も容易で、運営についてもほとんど自動化されているものと思われます。

 

そういった理由から「実質的な管理者が不在のまま、ただひたすらに2chまとめサイトの記事を収集しページを生成し続けるサイト」というものも多く存在し、そういったサイト群にも「詳細ページ」を生成されてしまいました。

 

記事の1のレスには私の実名と、「芸能人を脅迫した」という内容が書かれているため、私の実名で検索をかけると「名誉毀損情報が転載された詳細ページ」がヒットしまくる、という状況が生まれてしまいました。

 

 

3 「2chまとめアンテナサイト」への削除依頼の方法について

 

まず、わたしが一番初めに行ったのは、このブログの【いわゆる「2ちゃんねるまとめサイト」への削除依頼の方法について。】で書いた

 

「ウェブサイト内の情報の中から、サイト管理者への連絡方法、連絡先を探し、そこに削除依頼を出す」

 

という方法です。

 

この方法はもっとも簡単で手軽な方法だと思いますので、もし同じような状況に陥ってしまった場合には試してみると良いと思います。 

 

しっかりと管理されているサイトであれば、この方法で削除に応じてくれるかもしれません。

 

 

それでも削除されない場合には

 

「対象のサイトが利用している、サーバーの管理会社に対して報告、報告内容を対象のサイトの管理者へ転送してもらう」

 

という方法があります。

 

対象のサイトが、どこの会社のサーバーを使用しているか、aguse」「whois等のサイトのサービスを利用する事で、自分で簡単に調べることが出来ます。

 

私は主に「aguse」を使って調べました。

実際に使ってみると「aguse」の方が一度に表示される情報量も多く、わかりやすいと感じると思います。

 

サイト情報の調べ方の例として、先に挙げた「まとめちゃんねる(http://matomech.com/)」の使用サーバーをaguseのサービスを使って調べてみましょう。

 

aguseの入力窓に、対象サイトのURLを貼りつけて「調べる」をクリックすると、こちらの調査結果ページが表示されると思います。

 

調査結果ページの

「正引きIPアドレス xxxxxxxxxx の管理者情報」の欄の「管理者連絡先」「技術連絡先」には、株式会社UCOMとあります。(2013年11月17日の時点での情報です)

 

 

ですので、この場合は株式会社UCOMの会社ウェブサイトの

お問い合わせ迷惑行為に関して報告フォーム

という風に進んで、どういう事になってしまっているか、出来るだけ詳しく報告しましょう。

 

サーバー、ドメイン管理会社のウェブサイトには必ず違反申告や侵害情報の報告フォームが設けられている筈です。

会社ウェブサイト内を探してみましょう。

 

報告した情報は、サーバー、ドメイン管理会社からサイト管理者宛に転送されます。

 

会社によっては

プロバイダ責任制限法】にのっとった形で書類送付による報告であれば受け付ける

という返事を送って来たり、

「報告内容を転送するための承諾をいただきたい」

という返事を送って来たりします。

その際には向こうの言うとおりにしましょう。

プロバイダ責任制限法のっとった方法」についてはこの後説明します。

 

 

対象のサイトがブログサービスの機能を用いて運営されている場合には

サーバー、ドメイン管理会社ではなく、ブログサービスの提供元に報告するという方法もあります。

 

例:対象ウェブサイトがFC2ブログを使用している場合

【FC2ブログ】→【FC2】→【お問い合わせページ】→【法的機関専用 お問い合わせフォーム】→【不適切サイト報告・異議申し立てフォーム

 

対象ウェブサイトがライブドアブログを使用している場合

ライブドアブログ】→【LINE株式会社】→【お問い合わせ】→【livedoor ご意見・ご要望フォーム

 

ブログサービスを利用しているサイトに対して、ブログサービス提供元に報告するというのはかなり効果があるようで、レスポンスも早かったです。 

 

この方法は「直接削除依頼を出しても応じない、もしくは削除依頼の方法が設けられていない2chまとめサイト、2chログサイト」に対しても当然有効だと思います。

 

 

4 「プロバイダ責任制限法」援用による削除依頼手続きについて 

 

ここまで書いた方法でも解決しない場合、侵害情報の削除がなされない場合には

プロバイダ責任制限法という法律にのっとった形で、サーバー管理会社、ドメイン管理会社に対して侵害情報の報告、侵害情報に送信防止措置依頼を行いましょう。

 

プロバイダ責任制限法についてはこちらのプロバイダ責任制限法関連情報webサイトをご覧ください。

  

 

私の場合は、最終的にこの方法でほとんど全てのサイトの侵害情報を削除することができました。

ですので、始めからこの方法でやってしまうという手もあるかもしれません。

 

流れとしては

 

1、プロバイダ責任制限法関連情報webサイト送信防止措置手続関係書式の通りに書類を作成する。

 

2、侵害情報掲載サイトの使用サーバーを管理している事業者に対して書類等(事業者によって必要とするものの内容が異なります)を送付する。

 

 という感じです。

 

まず必要なものは

 

・封筒

・印鑑(できれば印鑑登録済みのもの、場合によっては印鑑登録証が必要なため)

・身分証明証のコピー(対象ページ一つに対して2部程度)

・侵害情報掲載ページをプリントアウトした物(1ページにつき2部、侵害情報箇所にマーカーでラインを引きましょう)

・事情や経緯の説明文を書いた紙(これは必須ではありませんが念のため)

 

まずは対象サイトのドメイン情報、サーバー情報を調べます。aguse」「whois等のサイトのサービスを利用しましょう。

 

ドメイン取得代行、ドメイン管理事業者やサーバー管理事業者のウェブサイトにアクセスし、書類送付のための宛先、部署名などを調べましょう。

わからない場合は電話やメールで問い合わせれば教えてくれると思います。

 

書類送付の宛先、部署名を調べる際に「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」を送付する際に必要な物についてもチェックしておきましょう。

事業者ごとに必要な物が異なります。

必要な物が揃っていない場合、条件をそろえた上で再送という事になったりしますので、気をつけましょう。

 

プロバイダ責任制限法関連情報webサイト送信防止措置手続関係書式」の通りに書類を作成しましょう。

名誉毀損・プライバシー関係書式(PDF)書式①の通りに書類を作成します。

私はwordでdocファイルを作成しました。書式さえ合っていれば作成方法はどういった方法でも良いと思います。

書式②、書式③は事業者、発信者用のものですので、必要ありません。

 

身分証明証のコピーを2部ずつ準備しましょう。

身分証明証ですので、運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、外国人登録証などのコピーですね。どれか一つで構いません。

 

あと名誉毀損、侵害情報掲載ページをプリントアウトしたもの2部ずつ準備しましょう。

名誉毀損、侵害情報に該当する箇所に、わかりやすいようにマーカーなどで印をしておきましょう。

 

手続きの担当者の方がわかりやすいように、経緯がわかるような説明文と、どれくらい困っているかという事を伝えるための手紙なんかも添えると良いかもしれません。

 

これらを封筒に入れて、ドメイン取得代行、ドメイン管理事業者やサーバー管理事業者の担当部署宛に発送します。

 

先に「事業者ごとに必要な物が異なります。」と書きましたが、

私の経験上、ページ一つに対して

 

・「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」1部

・免許証などの身分証明証のコピー2部

・侵害情報掲載ページをプリントアウトした物2部

・事情や経緯の説明文を書いた手紙

 

を入れておけば何の問題もなく手続きが進むと思います。

 

身分証明証のコピーと掲載ページをプリントアウトしたものは基本的には1部で問題ないのかもしれませんが、いくつかの会社から

 

「手続きの行程の事情でプロバイダ用と意見照会用の2部必要。条件をそろえてもう一度送ってほしい。」

 

という事で、書類等一式を再送したという事がありました。

ですので始めから2部入れておきましょう。

 

会社によっては「掲載ページをプリントアウトしたもの」もいらないというところもありますが、これも同封したほうが単純にわかりやすいと思いますので、入れて置きましょう。

 

ただ、KDDI株式会社へ送付する場合はこのほかに「【発信者情報開示請求書】に押された実印に係る印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)」が必要になります。

KDDI株式会社以外にも、印鑑登録証明書が必要というケースがあるかもしれませんが、私のケースではKDDI株式会社のみでした。

 

印鑑登録と印鑑登録証明証の発行は、役所で簡単にできますので必要に応じて行ってください。

 

参考:印鑑・実印登録のあれこれ|登録申請から印鑑証明取得まで

 

通信事業者あてに書類等一式を発送しても、対象サイトの問題とされている情報がすぐに削除されるわけではありません。

 

場合によっては1ヶ月近くかかる事もあったと思います。

 

書類等一式を発送して、削除されるまでの待ち時間というのは、非常に精神的にもきつい時間ですが、なんとかがんばりましょう。

 

私の場合は、この待ち時間が精神的に非常にきつく、かなり消耗しました。 

 

無事に手続きが終了し、問題とされている情報が削除されてから、通信事業者から「手続き終了の通知」が届くまでにも結構な時間がかかったりするので、返答を待つより、対象サイトをブックマークに入れて、定期的にチェックするほうが良いと思います。

 

この方法で、「サイト管理者本人が、悪意を持って嫌がらせを行っている」という場合でなければ、無事に削除することが出来ると思います。

 

 

5 これらの方法でも解決しなかった場合

 

このエントリに書かれている方法では対処できないサイトももちろん存在します。

考えられるのは

 

・ドメイン、サーバー管理事業者情報がわからない

・サーバーが海外のものである

・対象サイトの管理者が「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」に対して反論をして、侵害情報の削除を拒んだ場合

 

などのケースですね。

 

それについてはまた後日、別の記事で書かせていただこうと思います。

 

 

(この記事は2013年11月17日に公開されました。)