「李炯麒が芸能人を脅迫した」という誤情報がインターネット上に拡散された事件について

Twitterでのなりすましアカウント事件を発端とした、誤情報拡散とその対処について。

はじめに:私(李 炯麒)が巻き込まれた「事件」について。【目次】

はじめまして。私は李 炯麒という者です。

突然ですが、現在、私の実名である「李 炯麒」という言葉でネット検索を行うと

「Fさん(仮名、某芸能タレント)、総連関係者に脅迫される?」という2ちゃんねるのスレッドのコピーサイトやログサイトがヒットします。

(元の2ちゃんねるのスレッドに対しては東京地裁からの削除命令が出され、現在は削除されています。参考:東京地裁の仮処分決定をもとに立てられた削除依頼の2ちゃんねるのスレッド)

  

そこには

・「李 炯麒という者が、某芸能人に対してTwitter上で脅迫行為を行った。」

など、その他に色々と書かれています。

(※2013/9/2追記 2013年9月1日に、ネット上に最後に残った誤情報拡散ページが削除され、ネット上からは上記の情報は完全に削除されました。ありがとうございました!)

 

まず、言っておきたいのは「これらの記述は真実ではない」という事です。

 

インターネット上に今も公開され続けているこれらの情報は、私が不運にも巻き込まれてしまったある事件によって生み出されました。

 

ここでは

 

・発端となった「事件」について。

・それを発端に起こった「名誉毀損にあたる誤情報の拡散」について。

・それらに対して、私と、その被害の過程の目撃者でもある協力者達が、どの様な行動をとったか。

 

について、事実のみを記していこうと思います。

かなり長くなってしまいましたが、どうかお付き合いください・・・。

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目次

 

1、発端となった「Twitterなりすましアカウントによる脅迫ツイート事件」について

 I、事件の概要について

 II、事件の経緯について 

2、なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について

 I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

 II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について

 III、「2ちゃんねる」のレスの削除について

IV、現在も唯一残された、名誉毀損誤情報拡散ページついて

3、最後に

 

1- I、事件の概要について

【前の記事:1、発端となったなりすまし事件について】

 

【1、発端となった「Twitterなりすましアカウントによる脅迫ツイート事件」について。】その1

 

 ・参考ページ1: NEVERまとめ「Fさん(仮名)なりすまし被害者に追い打ち」

 ・参考ページ2:NEWSポストセブン「「なりすまし」にFさん(仮名)への悪口書かれた男性の反論」

 

大まかな流れとしては

 1、何者かが、アカウント名に私の実名を記載、プロフィール欄に「@hyonggi(※私のTwitterアカウント)の別アカウントである」と記載したなりすましTwitterアカウントを作成。

 

2、そのなりすましアカウントが132000人のフォロワー(※フォロワー数は事件発生当時の数)を有する芸能タレントFさん(仮名)のTwitterアカウントに対して、脅迫ツイートを行う。

 

3、芸能タレントFさんがなりすましアカウントによる脅迫ツイートを引用リツイートの形で「この人は一日に何個も専用アカウントを作っては、執拗に誹謗中傷や脅しを繰り返しています。」とフォロワーに報告。

 

4、私のTwitterアカウントのフォロワーや友人、知人、一部始終を見ていた方達によってFさんへの説明が行われるも聞き入れられず、誤情報がものすごい勢いで拡散される。

 

というものです。

以下、詳しい経緯などについて書いてみました。

とても長く、文章を書くのは上手くないので読みにくいかもしれません。

すみません・・・。

 

【続きの記事:II、事件の経緯について】

1-II、事件の経緯について

【前の記事:I、名誉毀損誤情報拡散の状況について】

 

【発端となった「Twitterなりすましアカウントによる脅迫ツイート事件」についてその2】

 

 私、李 炯麒はSNSである「Twitter」にて、実名と国籍、自らのルーツを明らかにした状態で、実社会での友人知人、またTwitterを通じて知り合った友人、知人たちと情報交換等を繰り返し親交を深めておりました。

 

しかし、Twitterの利用を開始してまもなく、見知らぬ人たちからの人種差別的内容を含むリプライ、メンションに悩まされるようになりました。

 

出自を理由に人種差別的な言葉を投げつけられる事は、正しいこととは思えず、受け入れる事は出来ないため、時には反論し、更なる罵倒を返されというような事が少なからずありました。

 

それでもたくさんの方と交流する事はとても有意義なものであり、私にとっては実社会での繋がりに等しい、価値のあるものと感じていました。

 

日常的に届けられる人種差別的な誹謗中傷には、時にはきちんと対応し、時には看過し、それでもなんとか過ごしておりましたが、先日、にわかに耐え難い事態が発生いたしました。

 

私に恨みを抱いた何者かによって

 

「@Re_hyonggest」

(※名前に私の実名である「李 炯麒 リ ヒョンギ」、プロフィール欄には「@hyonggiの別アカウントである」と記載。 現在は他ユーザーによる違反報告によって削除済み)

 

 

という私の実名を悪用した「なりすましアカウント」が作られました。

そして、2013年4月14日の午後6時頃、その「なりすましアカウント」から「Sさん(仮名)」「Yさん(仮名)」の二名に対して

 

「あなた最低だね。殺すよ、レイシスト(Sさんに対して)」

     ※「レイシスト」は「人種差別主義者」の意※

 

「もう許さないよ。本アカのブロック解いて謝りなさい。謝らないなら殺すよ。(Yさんに対して)」

 という「殺害予告ツイート」がなされました。

 

・・・ここで一旦、この「Sさん」と「Yさん」という人物について、説明させていただきます。

この二人は、日常的に在日韓国、朝鮮人に対して非常に攻撃的かつ人種差別的であると思われるツイートを繰り返している人たちです。

 

【Sさん】フォロワー数5000人以上。韓国人、朝鮮人を「朝鮮糞食い人種」と呼ぶ等。 

【Yさん】フォロワー数4000人以上。在日外国人アカウントに対して過激な行為を繰り返す一部で有名なアカウント。

 

 この二人の説明はここまでして、本題に戻ります。

 

・・・この「なりすましアカウントによる殺害予告ツイート」を受けたSさんが、自身の5000人を超す数のフォロワーに向けて、「李 炯麒から殺害予告を受けた」と報告する形で、

 

「拡散・コリアンミニチンコから殺人予告来ました(*・Θ・*)ノ @Re_hyonggest あなた最低だね。殺すよ、レイシスト。」

 

というツイートをしました。

そして、それを受けとったSさんのフォロワーたちによって、私の実名と共に誤った情報が拡散される形になってしまいました。

 

拡散される過程で、私を警察に通報したというようなツイートも少なからず見受けられました。

 

この状況を憂慮した私の友人や知人達によって、Sさんへの説明が為されましたが、聞き入れられず、名誉毀損誤情報の拡散は、止まる事はありませんでした。

 

私は「殺害予告」という非常に悪質な行為が、自分の身に覚えがないにもかかわらず事実として、私の実名と共に拡散されていくことに恐怖を覚え、2013年4月14日の夜に、県警のインターネットサイバー犯罪対策のwebサイトに記載されていた電話番号に電話相談をしました。

 

そこで、警察署の生活安全課への相談を勧められました。

 

なりすましアカウントによる書き込みがされた翌日である2013年4月15日、午後3時ごろに地元の警察署に、準備した資料を持って相談に行きました。

 

こういった用件で警察署に足を運んだのは、生まれて初めての経験でしたので、経緯の説明もなかなかうまく出来ませんでした。

相談にのっていただいた警察官の方も、あまりこういった事に詳しくないとのことで、残念ながら事の重大さがうまく伝わりませんでした。

 

結局

  • 「名誉毀損という扱いにするのは難しい」
  • 「殺害予告をされた側からの申し出がない限り、犯人の割り出しは難しい」
  • 「向こう側から通報があっても、あなたがしていない事で、あなたに疑いがかかるような事はない」

と説明を受け、その日の警察への相談は終わりました。

 

仕方がないと諦めようとしていた同年4月19日、また同じようなことが起こってしまいました。

 

今度はテレビ、ラジオ等で活躍している芸能タレントである

 「Fさん」(事件当時のフォロワー数132,000程)Twitterアカウントに対して、新たに第三者の手で作られた

 

「@Re_hyongio」

※前回と同じように私の実名記載、私のアカウントネーム記載、現在はユーザーの違反報告によって削除済み

 

 

というなりすましアカウントから、

 

「アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」

 

という脅迫とも受け取れるツイートがなされました。

 

それを受けたFさんは、自身の132,000人を越す膨大なフォロワーに向けて

 

「この人は一日に何個も専用アカウントを作っては、執拗に誹謗中傷や脅しを繰り返しています。RT @Re_hyongio: アナタね、差別はいい加減にしなさいよ?いい加減差別をやめないと、総連の方に「それなりの対応」をもとめちゃうけど、いいかね?」

 

というツイートを行いました。

これに対しても、私の友人、知人関係にある方々が説明を試みましたが、

 

Fさんは、

 

「私は執拗な誹謗中傷に怯んでいるのではなく、この国で外国人が外国人に脅される現状を多くの日本人に知っていただきたくてリツイートしたんです。一部の外国人に対して優遇される制度に対し問題提起すると、このように言論の弾圧が水面下で繰り返し行われるんです。しかもこの日本で。(現在はFさん本人によって削除済み)」

 

「わたし、その本人からも以前誹謗中傷を受けてブロックしてるんですよ。本人がその前のツイートでブロックされてるといってるじゃないですかw RT @0311kotetu: @Fさん さっきの朝鮮人、偽アカウントらしいですよ。本人も困ってました。(現在はFさん本人によって削除済み)」

 

というようなツイートを繰り返し、これも聞き入れてもらえず、私がFさんに対して脅迫行為を行った、という誤情報が真実のように拡散され続けてしまいました。

 

テレビやラジオ等で活躍するタレントという立場であるFさんには、普段から誹謗中傷めいたツイートが届く事が少なくないようで、こうした事への怒りが、そうさせてしまったのだと思います。

 

また、Fさんは以前から在日外国人問題について語る際に、在日韓国朝鮮人について誤解を招くようなツイートもしており、その際に私が、正真正銘の自身のアカウントである「@hyonggi」を用いて、Twitter上で誤りを指摘した事を、「誹謗中傷」であると受け取ったようで、嫌っていたようなのです。

 

こういった事情から、こちらからの説明は受け付けられず、訂正、説明などはされないままに、現在にいたっています。

 

前回のSさん、Yさんのケースとは比べものにならない規模の情報の拡散の速さと広さに恐怖を覚えた私は、再度、警察署への相談をする事にしました。

 

今回は、15日の相談時のように状況をうまく伝えられない事態を想定して

  • 事件の経緯
  • ネット上でのFさんの影響力の大きさ
  • 現在の自分の気持ち
  • この状況が私の将来にどういった影響を及ぼしうるか

等を、Twitter仕組みの説明や各機能の解説などを織り交ぜた形の文書を作成して、警察へ提出する事にしました。

 

経緯説明の文書の他に、

  • Fさんのツイート群のスクリーンショット
  • それに対する反応
  • 協力者の方が作ってくれたまとめ
  • この事件をうけて立てられた2ちゃんねるのスレッド
  • 2ちゃんねるのスレッドを取り上げた2chまとめサイトなどをプリントアウトしたもの

等も資料として準備しました。

この作業はFさんへの脅迫行為が行われた4月19日の夜から、4月20日の朝にかけて徹夜で行いました。

 

4月20日の午前中に地元の警察署に相談に行きました。

今回もSNSやインターネットにあまり詳しくない警察官の方へ相談する事になってしまいましたが、経緯を記した文書の内容と、憔悴しきった私の様子、相談中に泣いてしまった私の姿などを見て、何か感じ取っていただけたのか、とても親身になって話を聞いていただけました。

 

対応してくれた警察官の方が、刑事事件として扱えるかどうか、刑事課の方にも相談しに行ってくれました。

 

そのあと、三人の刑事課の刑事さんにも相談をしました。

相談の結果は「事件として扱うのは難しい」との事でした。

 

理由としては

  •  Twitterという会社が間に入っている事。
  • 私が脅迫を受けた訳ではないということ。(脅迫を受けた者からの届け出であれば事件化できる)
  • 警察からFさんや所属事務所に対して訂正や説明の働きかけなどは出来ない。被害届を出すよう勧めることは出来ない。
  • 実際に私の身の回り(住居、職場など)に嫌がらせや襲撃などの実害が出ない限り、事件として受理することは難しい。
  • 名誉毀損誤情報拡散ページ群に関しては、自分の手で対応してもらうしかない。その事で困ったときはまた相談に応じる。

 というような事を挙げていました。

 

警察の方からは 

 

「なりすまし犯は私の困る様や、リアクションを楽しんでいるのだと思うので、しばらくツイッターから離れたほうが良い。だれも本気にしないだろうし、こういった事はだいたいがネット上でだけ大きな口を叩いているだけで、実際に行動に移すものは少ない。理解者も多いという事で、あまり気にしないほうがいい。」

 

 という内容の慰めの言葉をかけていただきました。

 

少し気分は落ち着いたものの、失意の中相談を終えた私は、今回の事件の影響の大きさを把握するため、いくつかの文言でネット検索をかけてみて愕然としました。

 

この時から私と協力者の方々の「ネット上に拡散された名誉毀損誤情報」をネット上から一掃するための行動が始まりました。

 

【続きの記事:2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について】

2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について

【前の記事:II、事件の経緯について】

 

I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

 

II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について

 

III、「2ちゃんねる」のレスの削除について

 

IV、現在も唯一残された、名誉毀損誤情報拡散ページである「ある2ちゃんねるログサイト」について

 

  

【続きの記事:I、名誉毀損誤情報拡散の状況について】

2-I、名誉毀損誤情報拡散の状況について

【前の記事:2、ネット上での名誉毀損誤情報拡散について】

 

(なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について その1)

 

 上記の「なりすましアカウントによる芸能タレント脅迫事件」が起きたその日のうちに、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」のニュース速報板に

 

「Fさん(仮名)、総連関係者に脅迫される?」

 

というスレッドが立てられました。

このスレッド自体は総レス数60ほどの小規模なまま終了し、過去ログ倉庫へ収納されたスレッドでしたが、※注そのスレッドのレス1に私の実名と、上記のなりすましアカウントからFさんへの脅迫ツイートが併記されるという最悪の形のものでした。

しかもそのスレッドは、大手2ちゃんねるまとめサイトであるアルファルファモザイク」「保守速報」「あじあにゅーす2ちゃんねるなどいくつかのサイトに取り上げられてしまいました。

 

※注:2ちゃんねるのスレッドは「一定期間レス(書き込み)がされない」「総レスが1000を超える」等の条件によって「スレッドタイトルとレス1以外のレス」は、有料の専用ブラウザを使用しない限り閲覧できない状態になる。この場合、一番問題のある1のレスが誰にでも閲覧できる状態なので過去ログ倉庫に収納されてもなんの解決にもならない。

 

また、2ちゃんねるのデータや過去ログを自動で取得して、誰にでも見られる形で公開している、2ちゃんねるログサイトログ速」「2ちゃんねるアーカイブ」「しま速」「unkar」「2chログチャンネル」「みみずん等にも捕捉されてしまいました。

 

その他にも数十個に及ぶ「アンテナサイト」と呼ばれる2ちゃんねるまとめサイトの記事へのリンク」を集めたサイト群にも、2ちゃんねるのスレッドタイトルとレス1の内容を表示する形でページを生成されてしまいました。

 

こうして「私が朝鮮総連関係者であり、芸能タレントFさんに対して脅迫行為を行った」という誤情報が、ネット上に溢れる状態が出来上がりました。

 

私は、身に覚えのない脅迫行為を、実際に私自身が行ったかのように書かれているウェブサイトが、無数に存在する状況を変えるために行動を起こす事にしました。

 

この無数に存在するウェブサイトの内、大手2ちゃんねるまとめサイトである「アルファルファモザイク」に対しては、記事のコメント欄と問い合わせ用メールアドレスから事情を説明し、記事の削除をお願いしました。

結果、問題の記事が作成されたその日の内に記事を削除してくれました。

 

その他にも「保守速報」「あじあにゅーす2ちゃんねる」「情弱VIP2ちゃんねる」等の2ちゃんねるまとめサイトにも、事情を説明し記事の削除を求めたところ、すぐに記事の削除に応じていただきました。

削除に応じてくれたサイト管理人の中には、削除依頼メールへの返信で、丁寧なお詫びの言葉や、私の置かれた状況を気遣う言葉をかけてくれた方もいました。

 

「ログ速」「unkar」等の2ちゃんねるのデータを自動的に取得している2ちゃんねるのログサイト群に関しても、「2ちゃんねるのデータを自動で取得する」という性質上、削除依頼フォームをきちんと設けているサイトが多く、中には「削除したいスレッドとレス番号を申請フォームに入力し送信するだけで、当該レスを削除する事が出来るシステム」を採用しているところもありました。

 

これらのログサイトに対しても、そのサイトの決まりに則った形で削除依頼、申請を行い、1つサイトを除く、全てのサイトに当該レスの削除に応じていただきました。

ログサイトの管理者の内の何名かは、データの自動収集という仕組みのもたらした結果にも関わらず、丁寧なお詫びの言葉と、私が置かれた現状を気にかける言葉をかけてくれました。

 (ページの削除に応じていただいた管理人の皆様、本当にありがとうございました。)

 

このように「2ちゃんねるまとめサイト」「2ちゃんねるログサイト」に関しては、ほとんど管理人さんに迅速に対応していただいて、比較的早い段階での削除が実現しました。

  

【続きの記事:II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について】

2-II、いわゆる「アンテナサイト」「まとめサイト紹介サイト」について

【前の記事:I、名誉毀損誤情報拡散の状況について】

 

(なりすましアカウントによる芸能人脅迫事件後のネット上での名誉毀損誤情報拡散について その2)

 

大手まとめサイトに取り上げられることによって大量に生み出されてしまった

 

「まとめサイトの記事ページへのリンクとスレッドタイトルと、レス1の内容が転載したウェブページ」

 

ですが、基本的にはそれらのサイトには

  • お問い合わせ先
  • 削除依頼受付先
  • 管理人のメールアドレス

等の「ウェブサイト管理者への連絡方法」が準備されているのですが、中には

  • 連絡先の記載がない
  • 連絡フォームが設けられていない
  • 連絡先メールアドレスや連絡フォームが機能しておらず、問い合わせても反応がない

というサイトも多く含まれていました。

 

連絡方法がきちんと設けられているサイトに対しては、直ちに事情説明と削除依頼を行いました。

その中にはすぐに削除に応じてくれたサイト管理者もいらっしゃいました。

 

ただ、2ちゃんねるまとめサイトのように、日々「アクセスを稼ぐ事ができそうなスレッドを選ぶ」という作業を繰り返している訳でもなく、2ちゃんねるのログサイトのように「問題のあるスレッドのデータも自動で取得して表示してしまう危険性を常に意識しなければいけない」という事も無いと思われるこれらサイト群は、自動で運営されている場合も多いようで、「実質的には管理人不在の状態」「管理を放棄しているような状態」にあるものも多く、削除依頼に応じてもらえない事が多かったです。

 

「連絡先を記載していない、連絡方法を設けていないサイトに対しては、もうお手上げかと思い、諦めかけていたのですが、今回の被害の一部始終を見て知っていてくれて、心配してくれていたフォロワーの方達や、協力者の方達に

whois」「aguse

というサイトの存在を教えていただきました。

それらのサイトを利用する事で、

 

・サイトのドメイン管理者の連絡先等の情報(ドメイン管理者の連絡先、ドメイン管理会社の連絡先などの情報)

・サイトが使用しているサーバーの情報

 

等を知ることが出来るようになりました。

 

これによって、連絡方法を設置、記載していないサイト、または削除依頼に何の反応も示さないサイトに対しても

 

・ドメイン管理者の連絡先がわかる場合には直接メールでの事情説明及び削除依頼を送る。

・ドメイン管理会社、サーバー管理会社のみ判明している場合には、その管理会社のウェブページの「お問い合わせページ」からドメイン、サーバー管理会社に事情説明及び削除依頼を送信、それをドメイン、サーバー使用者であるサイト管理人に転送してもらう。

・ブログサービスを利用しているサイトに対しては、ブログサービスの運営会社への 報告と事情説明、削除依頼を送る。

 

という方法をとることが出来るようになり、そのうちのいくつかのサイトには、削除依頼に応じていただく事ができました。

 

それでも削除依頼に応じない

  • ドメイン、サーバー管理会社からの連絡受付先メールアドレスが機能していない
  • 実質管理人不在状態である

と思われるサイト群に対しては、サーバー管理会社とのやりとりの中で知った、プロバイダ責任制限法という法律に則った形での、サイト運営者への削除要請をする事にしました。

 これは、インターネット上に、誰かの権利を侵害する情報が公開された際、プロバイダ等の事業者の責任を制限する為に作られた法律プロバイダ責任制限法のガイドラインに則った形で侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書を作成し、プロバイダ等の特定の事業者に送付する事によって、その文書の内容をプロバイダ等の事業者を通じて、当該サイト管理者へと通達する事ができるというものです。

そして、プロバイダ等の事業者からの通達から、7日以内に自主的に削除がなされず、且つ「自主的削除を行わない理由」を事業者に対して通達しない場合、プロバイダ等の事業者の手によって依頼されたページの侵害情報は削除される事になっています。 ※図による解説ページ

 

私はこの「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」

に対して送付しました。

その結果、サイト管理者によって自主的に侵害情報発信ページが削除されたり、サーバー管理会社の手によって侵害情報発信ページが削除されたりして、ほとんどの名誉毀損誤情報拡散ページが無事に削除されました。

 

対応の形や早さは、各事業者ごとにまちまちで、何らかの形で対処が行われたり、書類送付に対する返答があるまで何週間もかかる事もありました。

「もしかすると一生削除される事がないのかもしれない」という不安感に長期間苦しめられる事になりましたが、「侵害情報の通知書 兼 送信防止措置依頼書」の対象となったサイトのほとんどは無事に削除されました。

 

(実は、この方法ではうまく行かなかったサイトもいくつかありましたが、それはまた別の機会に書きます。)

 

 

これらの方法で、名誉毀損誤情報の大元である2ちゃんねるのスレッドと、とある2ちゃんねるのログサイト以外の名誉毀損誤情報拡散ページについては、インターネット上から消し去ることが出来ました。

 

(※2013/9/2追記 2013年9月1日に、ネット上に最後に残った誤情報拡散ページが削除され、ネット上からは上記の情報は完全に削除されました。ありがとうございました!)

 

【続きの記事:III、「2ちゃんねる」のレスの削除について】